資源循環への貢献

SUSTAINABILITY

資源循環の取り組み

エネルギー再利用

当社では、工場で出る排熱を回収し、再利用する仕組みを各所に取り入れています。例えば、追浜工場の溶剤プラントでは蒸留塔から出る高温のドレン水をボイラーに戻し、工場で利用する蒸気に変換することで、従来ボイラーで使用する水と都市ガスを大幅に削減しています。また、四日市工場でも同様の仕組みを利用し、排熱の有効活用とエネルギーの削減を実現しています。

省エネ設備導入・更新

コージェネレーションシステム

エネルギー管理優良事業者 関東経済産業局長賞 写真1

エネルギー管理優良事業者 関東経済産業局長賞 写真2

コージェネレーションシステム(以下「コージェネ」という)とは、都市ガスを燃料としガスタービンを廻して発電、排気される熱を再利用して蒸気を発生させるシステムです。電気を買い、蒸気を貫流ボイラーで炊くよりエネルギー変換効率が良く、二酸化炭素排出量削減、トータルコストも下げられる機構です。
2000年、最初に追浜工場内に設置した初代コージェネは電気も蒸気も追浜工場のみで消費される規模のもので、発電機のように停電時に電気を供給できるシステムではなく、BCP対応のためという位置づけで導入されました。
2020年に更新・稼働を開始した新コージェネは、追浜地区(工場および研究所)の電気のほぼ全てと、蒸気の半分を供給しています。
2019年度追浜地区の年間エネルギー使用量が約9,000キロリットルだったものが、コージェネが稼働し始めた2020年度には約8,500キロリットルまで減少し、約500キロリットル(約5%)の削減効果が出ています。これは二酸化炭素排出量削減にも貢献し、約900の削減実績を上げております。
この取り組みで、2021年に「コージェネ大賞2020 産業用部門特別賞」(コージェネ財団)を、2022年に「令和3年度 エネルギー管理優良事業者等関東経済産業局長表彰」(経済産業省関東経済産業局)を受賞いたしました。

廃棄物・廃液の削減

当社では、各地区で廃棄物・廃液の削減目標を定め、削減活動に取り組んでいます。各地区で「廃棄物管理規程」を定めており、廃棄物に応じた処理委託会社及び最終処分先などをフローで把握しています。また、有害物質についても、地方自治体により承認された手順・方法により専門的に処理し、安全に廃棄しています。

単位:t

区分 種別 2022年度 2023年度
産業廃棄物 廃油 1,979 820
廃酸 834 473
廃アルカリ 38,806 18,197
汚泥 4,752 2,387
廃プラスチック 83 38
木くず 37 17
金属くず 105 54
ガラス・陶磁器くず 13 9
その他廃棄物 75 22
特定管理産業廃棄物 廃油 1,692 784
廃アルカリ 3,442 1,655
汚泥、廃酸又は廃アルカリ 8 5
合計 51,826 24,461

水使用量

当社では、製品や製造工程(加熱や冷却、洗浄など)で使用されます。事業所における水使用量の削減に努めるとともに、効率的な水の利用、水質汚濁防止に取り組んでいます。

単位:㎥

区分 内訳 2022年度 2023年度
取水 上水 225,172 212,091
工業用水 162,717 127,681
イオン交換水 99,486 88,689
排水 下水 84,185 64,582
海域 99,628 100,969
河川 110,638 100,762
合計 781,826 694,774